鍵の耐用年数と保守点検制度

鍵は早々買い替えるものでは無く、最近の鍵であれば耐久性能も格段に上がり故障も起きにくくなっています。ですが安全に安心して使用できる期間というものを定めておくことで、多くの鍵を管理する建物管理者および所有者に対して注意喚起を促すことが出来ます。
まず鍵の寿命については、日本ロック工業会(JLMA)によって錠を適切に保守・点検することにより安全上支障なく使用できる標準的な期間が明示されています。建物(製品)を引き渡す・購入してから、一般錠では10年、電気錠では7年、が鍵の耐用年数であるとされています。
またこの耐用年数を過ぎれば必ず故障するものでは無く、製品の基本性能を保守・点検により維持できる期間・取り換えまでの期間を目安としたものです。また製品の保障(無償修理)の期間とは異なります。
この耐用年数の明示に伴って、錠の保守点検制度を日本ロック工業会・日本ロックセキュリティ協同組合が共同で2012年6月9日(ロックの日)にスタートさせました。保守点検制度は、申込者に対して協同組合・錠メーカーが現地へと訪問し保守点検を行うものです。対象とされる錠前は、使用者の保守が難しい老朽化の恐れがある場所の錠前「避難経路」「すべての電気錠」となります。

鍵の素材は?

鍵はいったい何の素材で出来ているのでしょうか。車の鍵・玄関の鍵、良く使うものですので簡単に折れたり曲がったりすることは避ける必要がありますね。また鍵はそれぞれが異なる鍵山を持っており、鍵穴に合わせて鍵を削る必要があります。あまりに頑丈性を重視してしまうと、細かな鍵山を削る事が出来なくなります。また滑らかさも必要としており、鍵を鍵穴に挿す際に滑りの良い素材であれば引っかかる事がなく削れた素材が鍵穴に溜まる事や鍵の形状を変えてしまう事を防ぎます。またある程度の柔らかさも必要となり、固すぎる素材は鍵穴側を痛めてしまう為、柔らかさも兼ね備える素材が必要となります。それらの条件をクリアするものでよく使われるのが、真鍮(胴と亜鉛(20%以上)の合金)、または洋白(銅と亜鉛とニッケルの合金)です。真鍮は5円玉、洋白は500円硬貨の素材となります。それにクロムメッキ、ニッケルメッキなどをし滑りがよくなります。メッキが剥がれて真鍮部分が見えることもあります。これら以外の素材で作られた鍵も多々あり、加工をするのであればよく素材を見極める必要があります。

合い鍵の保管

合鍵を皆さんはどのように保管しているでしょうか。家の鍵を会社に忘れてきた、鍵を紛失してしまったなどのもしもの時に必要となる合鍵の保管場所についてお話していきます。
合い鍵はもととなるマスターキーからコピーされて作られた2本目以降の鍵の事を言います。合鍵を作製するさいは必ずマスターキーから行わなければ、わずかな誤差により鍵が突然開かなくなる事態になることもあります。合鍵の作製は作りが単純なものほど、町の鍵屋さんで対応してもらえます。より複雑なディンプルキーやセキュリティ機能がある鍵の場合、メーカー発注するなど作成までに日数がかかります。ただコピーと言えど、問題なく玄関の鍵を開けられますので、マスターキー並みに厳重な保管が必須です。そのような鍵を玄関のすぐ近くの植木鉢の中、窓のサッシの上、ガスメーターの中、など泥棒が予想する場所に隠すと空き巣の被害にあうことになります。確かに便利ではありますが、少し複雑に保管することで安全性が保たれます。まずは合鍵を家族や信頼のおける友人に預ける方法があります。建物の近くには置かない手間で、安全に保管することが出来ます。または、鍵に鍵をすることもできます。箱状の南京錠の中に合鍵を入れて、見えにくい外れない場所に保管します。箱は暗証番号を入力するタイプのもので、暗証番号がわからなければ合鍵を出す事ができません。この南京錠を使用すると、介護サービスを自分が不在の時に依頼したいといった時や、車の合鍵を車に固定しておくこともできるのです。固定している南京錠を外せば、保管位置も変えられる為、一定の場所に保管しない安全性も保たれます。

鍵が閉まったトラブル

ペットが閉めてしまった件
自宅で飼っている犬や猫、様々な芸を覚えるその賢さ、優れた運動能力、それらの能力を発揮し玄関の鍵を開ける・かけてしまう動物もいるのである。少し買い物に出た時に、鍵は閉めずに出てしまった。マンションの下にある自動販売機までちょっとでた、朝ゴミを出すだけだから鍵はかけないで外に出た、そんな短い時間でも、ペットが外に出ようとして鍵に触れてしまった、遊んでいるうちに鍵に当たってしまい錠を閉めてしまった、そういったトラブルが実は少なくありません。ベランダや窓の鍵が開いていれば幸いなことですが、戸締りがしっかりされていると皮肉ですが誰も入る事が出来なくなります。家族や鍵を預けている人が来られない状況の場合は、いくつか鍵を開ける方法を試してみましょう。
賃貸マンションの場合、まずは大家さん・管理会社に連絡をしてみると良いでしょう。合鍵の1つを緊急時用に所有している場合があり、近くに住んでいる大家さんであればすぐに対応が出来ることでしょう。しかし土日で連絡がつかない、状況の場合は次の方法を行います。
鍵を開ける鍵屋さんに連絡をし、出張の依頼を行います。鍵屋さんが見積もりを出してくれるので、料金とサービスに納得できるかを判断して依頼をします。
鍵屋の腕次第では、高級なシリンダー・ディンプルキーなどを壊さずに開けてくれるので、賃貸住宅でも安心です。鍵開けの方法を説明せずに作業を始めようとする、料金を説明せず後から高額請求する鍵屋にはくれもぐれも気をつけよう、